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医院ホームページにおけるSEO対策について
(2017年1月24日 23:07更新)
クリニックや歯科医院の集患で重要な役割を果たす医院ホームページですが、費用をかけずに成功するために欠かせない要素として、SEO対策によるアクセスの獲得があります。
今回は、このSEO対策についてお話しします。
そもそもSEOとは何か
詳しい方は知っていることだと思いますが、まずSEOについて基本的なことからおさらいします。SEOという呼び方で定着していますが、正式には”Search Engine Optimization” (検索エンジンの最適化)の略です。SEO対策とは、YahooやGoogleといった検索エンジンに正しくホームページの内容を認識してもらい、検索結果の上位に表示されるようにするチューニングする対策のことを言います。
なぜSEO対策が重要か
医院のホームページを作成しても、何も対策や広告をしないと残念ながらほとんどアクセスは期待できません。せっかく費用をかけて作ったホームページもこれでは意味がありません。
多くの人に見て頂くためにホームページにアクセスしてもらう必要がありますが、アクセスを獲得する方法として主要なものは、
- SNSや他のサイトからの紹介リンク
- 有料広告(リスティング広告やFacebook広告など)
- 検索エンジン
の3つに絞られると思います。数多くの医院ホームページのアクセス解析をしてきた経験からの見解では、グルメやファッショ情報と違い医院を紹介する慣習が根付いておらず①はほとんど期待できないことがわかっています。現実的には②の有料広告か③の検索エンジンがということになります。お金が幾らでも使えるのであれば、有料広告で簡単にアクセスを獲得することは可能ですが、実際SEO対策を行って十分な検索エンジンからのアクセスを獲得している医院ホームページと同等のアクセスを広告でカバーしようとすると、毎月数万から数十万円の費用がかかる計算となってしまいます。課金方法や広告方法や媒体により様々ですが、一般的には1クリック○○円や1表示○○といった従量課金となっていることが多く、アクセスを獲得しようとすればするほど費用はどんどん掛かってしまいます。それが、検索エンジン経由の場合であれば、幾らクリックされアクセスがあっても無料です。SEO対策を業者に依頼する場合でも、その対策費用自体はかかりますが、検索エンジンそのものは無料ですのでトータルでは費用は随分とおさえられるはずです。さらに無料という利点だけではありません。GoogleやYahooで検索したキーワードで上位表示されているという事により信頼できるサイトと認識される傾向にあるようで、同じアクセスでも広告からのアクセスより検索エンジン経由のアクセスの方が印象がよく信頼性が高く来院に繋がりやすいと考えられます。
もう一つ、検索エンジン経由のアクセスの大きな利点は、閲覧者が必ず何かしらの検索キーワードを入力しているということです。例えば近所の歯医者を探している人は『○○市 歯医者』『○○駅 歯科』などといったキーワードで検索していて、この目的意識のはっきりした優良見込み客であるアクセスを獲得できることなります。広告で不特定多数に見せるのと差は歴然としているのはおわかり頂けると思います。
ターゲットのキーワードでの検索順位を上位表示させて、無料で優良見込み客のアクセスを獲得するために、SEO対策がとても重要になります。
SEO対策は実質Google対策
でも検索エンジンといってもGoogle、Yahoo、Bing・・・など実はたくさんあって、全てに対応しなくてはいけないのか?と大変に思ってしまいますが、実は日本においては検索エンジンのシェアの大部分はGoogleとYahooで95%以上のシェアを持っています。ではこの2つに絞れば良いのですね。と思いますが、実はYahooも裏側でGoogleの検索エンジンを担いでいます。なので、GoogleもYahooもほとんど検索結果は同じです。”ほとんど”と言ったのは、Yahoo側でリスティング広告の表示や独自のカスタマイズを少しだけしているからですが、基本的にGoogleと同じと思って問題ありません。
つまり検索エンジンで上位表示させたい、SEO対策をしようと考えた場合、これはGoogle検索エンジンの対策をすることになるのです。
Googleの理念とSEO対策
検索エンジンが実質Googleが圧倒的シェアを持っていることがわかったと思いますが、ではGoogleを意識したSEO対策はどのようにしたらよいのでしょうか。Googleは検索エンジン会社として圧倒的に地位を確立しているわけですが、なぜそこまで支持されてきたか考えると答えは見えてきます。
Googleの最も大きな売り上げを占める事業は検索エンジンなどのアクセスに付随する広告収入です。検索エンジンを多くの人に活用してもらうことで、Google社は大きな収益を得ています。
よっぽどの事業方針の転換などが無い限り、この検索エンジン+広告のビジネスモデルは最重要事業であると思います。
その事から考えると、
Googleの方針・目的=検索エンジンを多くの人に活用してもらうこと
となります。
検索エンジンを利用してもらうためには、検索ユーザーのニーズを満たす必要があります。
では、検索ユーザーは、検索エンジンに何を求めているでしょうか?
キーワードを入力して探している情報を、いかに迅速に的確に見つけられるか?という事になると思います。
検索して、内容がない・関係がないサイトばかり上位表示されていたら、誰もGoogleを使わないですよね。今ここまで普及している理由は、検索した結果がいかに厳選され適切なものが抽出されているかわかると思います。
そのためにGoogleは昔から検索エンジンのアルゴリズムを研究し改善し続けてきています。
このアルゴリズムに適合したホームページを作成すれば検索上位を獲得できるわけですが、この複雑でブラックボックス化されている得体のしれないアルゴリズムにどう対応すればよいのでしょうか。実はそんなに難しく考える必要はありません。
ホームページを運用する側の立場、SEO対策をする側の立場としては、Googleの目的である『検索ユーザーのニーズを満たすこと』に徹すれば良いのです。
それは、検索している人にとって有益な情報、関連する情報がホームページで適切に提供されているかどうかという事になります。
内容の充実したホームページであれば、自ずと被リンクも獲得できますし、紹介リンクも発生しやすいですし、関連キーワードもたっぷりホームページ内に蓄積されている状態になるはずです。難しく考え過ぎる必要はなく、基本的なSEO対策はこれで十分なのです。
注意したいブラックハットSEOと優良なホワイトハットSEOとは
一時期、悪質なセールスやサービスをする業者が横行したため、SEO対策と聞くと悪い印象を持つ人も少なくないと思います。実はSEOが流行した初期の頃は、今ではスパム行為とされる人工的な被リンクや不自然なキーワードの詰め込み、隠しキーワードなどの不適切な方法で検索順位を上げることができる例が実際あり、そのような手荒で悪質なSEO業者が一世風靡してしまいました。Googleなどの大手検索エンジンの優秀なシステムがいつまでもそのような不正を認める訳がなく、年々不正行為と考えれる無理な悪質なSEO対策に対してペナルティや評価を下げて検索順位が上がらないような改善がされています。
検索順位が上げられないため、昔ほど手荒なSEO業者はいなくなったと思われますが、未だにペナルティぎりぎりの方法をしたり、特に何もせずに高額な費用を請求するような悪質な業者はいるようですので、SEO対策を業者に頼む場合は慎重にサービス内容を見るよう注意して下さい。
Googleは検索ユーザーの利便性の向上を第一にしており、それを徹底して認められたことで大きくなった会社です。なので、ルール違反の本質を伴わないSEO対策に対しては厳しく制限をかけるようになっています。
このようなスパム行為やルール違反のSEOのことをブラックハットSEOと呼びます。
例えば
- 本人や業者による作為的な被リンク
- リンクをお金で買う行為(広告リンクはSEO効果を無効にする、nofollow設定が必須)
- 隠しキーワード(背景と文字色を同系色にして、文字を詰め込む行為など)
- 不自然なキーワードの詰め込み
- 無意味な内部リンク
など
このような事をしても、検索ユーザーにとって何のメリットもありませんので当然検索順位は上がりませんし、下手するとペナルティをくらってしまいます。
ブラックハットSEOとは反対に正しい優良なSEOのことをホワイトハットSEOと呼びます。
言わば成功法で、ホワイトハットSEOの根底にある考え方は、ホームページを閲覧する検索ユーザーにとって有益な対策であるかどうかです。
例えば
- ホームページの内容の充実
- スマホ対応やレスポンシブWebデザインで見やすいホームページにする
- ホームページの構成やリンクをわかりやすくする
- タイトルや見出しなど、閲覧者にわかりやすいものにする
- ホームページの表示速度を早める、軽くする
など
どれも検索ユーザーにとってプラスになることばかりです。検索ユーザーのニーズを満たすことが、Googleから評価され検索上位をとるポイントとなります。
今注目されるコンテンツSEOとは
前項でお伝えしたホワイトハットSEOですが、特に近年重要と言われているのが、ホームページのコンテンツそのものです。すごく当たり前の事のようですが、長い間、コンテンツ以外の被リンクや小手先のテクニックでSEO対策が行われてきた歴史があり、最近になってGoogle検索エンジンの改良も伴ってコンテンツの量と関連性を高く評価する仕組みに変わってきています。
何でも良いというわけではありませんが、関連するテーマやキーワードに関する内容をしっかりサイト内に構築することが大切になります。
まずは、医院ホームページを充実させる事を検討するのが先決です。少なくとも10ページできれば20ページくらいに渡って、医院の事を詳しく紹介しましょう。ただ、医院ホームページの内容で膨大の量のコンテンツを作成するのは構成的にも、制作費用などの問題もあり難しいと思います。
そこで重要となるのが、医院専用の内部ブログの運用です。
医院ホームページのドメインの配下に医院専用のブログを運用することで、ブログの記事が全てサイトのコンテンツとして評価されるようになります。外部の無料ブログ(アメブロやLivedoorブログなど)もある程度の有効性はありますが、内部ブログでコンテンツを蓄積した方がよりSEO効果が期待できます。
ブログの内容も重要です。コンテンツの量と関連性が重要となりますので、院長やスタッフの趣味やプライベートの話や医院と関係のない話題は基本やめた方が良いでしょう。そのようなプライベートな情報を発信したい場合はFacebookなどのSNSで行うことをオススメします。
また現時点では、Googleエンジンは写真を評価できないため、写真中止のブログもあまり効果が期待できません。もちろん閲覧者にわかりやすく写真を入れることは望ましいですが、それ以上に言葉でしっかり説明するようにしましょう。
- 医院や院長の方針や特徴など
- 治療に関する情報
- 健康や病気に関する情報
- 医院の医療機器や設備に関する情報
- 医療関連のニュースや話題
など、とにかく医院や治療に関する話題にし、かつ患者さんにとって有益になるであろう情報を発信するようにすることをオススメします。
当社では、一般的なSEO業者のような有償のサービスは行っておらず、通常のホームページ運用保守費用の中でSEO対策までしっかりフォローさせて頂いています。その理由は、医療業界に最適な方法で効率よくSEO対策を行うコツを知っている事と、これまでの話のとおり、一番重要なのはホームページのコンテンツであり、ブログ運営など医院様の努力とともに一緒に作り上げていくものだからです。
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